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『無気力の心理学』
無気力の心理学

世の中が無気力になりつつある今だからこそ、読みたい1冊です。

『無気力の心理学―やりがいの条件』 (中公新書 (599))

本書では効力感形成における課題としていくつかのトピックを例示しその解決の方向性を示しています。

そのいくつかを以下にあげると・・・

・回避できない苦痛刺激に繰り返しさらされると、環境に能動的に反応するという意欲が低下する

・泣いている乳児に応答せずに放っておくと、乳児に次第に無力感が獲得される

・外部の報酬(ごほうび、金銭報酬)は、意欲、興味、向上心を低下させる

・効力感の形成には、努力の主体、行動、コントロールを自分自身で行ったという感覚 - 自立性の感覚が必要不可欠

・競争的ではなく協同的な環境における他者との暖かいやりとりが、効力感を生み出す




こうみると、経済的な弱者を放置し、一時的な給付金をばらまくなんて、無気力感を醸成するにはうってつけの方法だといえますね(笑)。

さらに、本書では上記を踏まえたうえで、本人が自己向上を実感しうるということと、自己向上が本人にとって真に価値のあるものでなければならないとしています。
そして社会学者 真木悠介(見田宗介)氏のことばをかりて以下のようにまとめています。

一般に事物に働きかけ、他者と交流しつつ人生を送っていく過程で、人々は自分自身の存在の意味についての問いを発し、そしてそれに答えていくと考えられる。真木悠介の表現を使えば、その過程で人々の実存的な欲求があらわれるともいえよう。真木があげているように、人々の実存的な要求の様相が創造と愛と自己統合の三つであるとすれば、これをもたらすような熟達の過程こそ、その人にとって最も好ましいということになる。



ひとつは、自分がじぶんなりのものを作り上げているという達成感およびその熟達による満足感。そして、その熟達が暖かい他者との交流により社会的に貢献していること。最後に、それらすべてをじぶんらしさとして自己実現、自己統合していくこと。

創造と愛と自己統合

やりがいの獲得とは自分を確立していくプロセスなのでしょう。


やりたいことはいっぱいあって、それぞれにすこし手はつけているものの、どれも熟達していない私(笑)。

私の自己統合へのみちのりはまだまだ長そうです。
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Why not find your new realities?

 食とは、味はもちろんのこと、サービス、価格、雰囲気、タイミングなどの複雑な要素の織りなす重要な活動です。それは一般的な消費者たる私たちにとっても単なる消費行為ではなく、そこから受けるおいしさや楽しさにより生産的行為となっているはずです。

 そこには新しい発想、新しい知覚、新しいコミュニケーションが存在するのです。それらは、すぐそこにあります。その新しい現実をご一緒に発見し、確認していきましょう。

 とはいえ、この活動は「内食」すなわち家庭の食事をないがしろにするものではありません。さりとて、単身赴任、孤食、常態的残業、夜間の塾通いなど、旧来の「暖かい食卓」を求めるには難しい世情となっているのが現状です。そういった現実とのバランスをとりながら、新しい現実を探求する必要があるのでしょう。


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