「新しい現実 The New Realities - Rebirth」へようこそ
ここにある記録が何らかのお役にたてれば幸甚でございます。

造物主は人間に生きるがために食べることを強いるかわり、それを勧めるのに食欲、それに報いるのに快楽を与える。
− 『美味礼讃』 ブリア・サヴァラン
例えば、その大きく肉厚で、旨みと食感のすばらしさに身震いする大分県産椎茸。これがひとつで\600…。いつもの私のランチ代分が椎茸ひとつです。いや、\350で済むこともありますからお昼以上です(笑)。
例えば、天然黒鮑のバター焼き。磯の濃厚でいて上品な香りと繊細なにがみ。歯触りというのが味覚のひとつであるということに改めて気づかされる感涙の食感です。100g 3000円…。
例えば、米沢牛特選霜降りサーロイン。備長炭の囲炉裏の網で好みの加減に焼いて、塩、柚胡椒などにつけていただきます。見た目も美しいA5ランクの霜降り牛は、予想にたがわず歯を使うことなく口腔で消えてゆきます。脂にある品位の高い旨さがいつの間にかのどを通り、香りが鼻腔から気持ち良く抜けます。ああ、これぞ肉の究極の旨さです。100g 5900円…。
サヴァラン先生のおっしゃるとおり、食の快楽は人生を豊かにします。さりとて、豊かな人でなければ、素晴らしい食の快楽を得られないのも厳しい現実。
上述の御料理は新橋「いろり庵 然(ねん)」さんでいただいた素晴らしい快楽の一部。こんな贅沢なものは、私のような赤貧のサラリーマンに食べられるべくもありません。
しかし、世に名を残す者にはその才能を支えるパトロンが存在しているといいます。今回の豪勢な夕べは金融家の友人のおごり。サブプライムの影響による投信の含み損をものともしない潤沢な資金力により、食事のみならず、シンガポールと香港旅行のお土産までいただくことに。
いつもありがとうございます。ごちそうさまでした。私の才能の開花はもうしばらくお待ちください。いや、そもそも期待されてる才能なんて私にあったか…(笑)?
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Why not find your new realities?
食とは、味はもちろんのこと、サービス、価格、雰囲気、タイミングなどの複雑な要素の織りなす重要な活動です。それは一般的な消費者たる私たちにとっても単なる消費行為ではなく、そこから受けるおいしさや楽しさにより生産的行為となっているはずです。
そこには新しい発想、新しい知覚、新しいコミュニケーションが存在するのです。それらは、すぐそこにあります。その新しい現実をご一緒に発見し、確認していきましょう。
とはいえ、この活動は「内食」すなわち家庭の食事をないがしろにするものではありません。さりとて、単身赴任、孤食、常態的残業、夜間の塾通いなど、旧来の「暖かい食卓」を求めるには難しい世情となっているのが現状です。そういった現実とのバランスをとりながら、新しい現実を探求する必要があるのでしょう。
